入院期間が短縮!?手術前の歯科受診の重要性
こんにちは。
11月には酉の市があります。
酉の市は毎年11月の
酉の日に開催される、
開運招福や商売繁盛を願うお祭りです。
熊手や招き猫などの縁起物を購入し、
1年の無事の報告と
翌年の福を願います。
このように、
何事も事前準備が大切ですが、
実は、手術の前に歯科受診すると
入院期間を短縮できる
場合があります。
今回は、術前の歯科受診の重要性に
ついて解説していきます。
手術前に歯科受診が必要な理由とは?
大事な手術を控え、
歯科の受診を勧められても
「歯医者さん? 手術と何の関係が?」と
不思議に思われる方も
いらっしゃるでしょう。
不要とさえ思われがちですが、
術前の歯科受診は
これから受ける
手術の成功と術後の回復に
大きく関わっていきます。
少し面倒に感じてしまいますが、
術前に歯科医院の口腔ケアを
怠ってしまうと、
次のようなトラブルの原因になるため
注意が必要です。
歯の脱落
全身麻酔を伴う手術では、
気道を確保するために
挿管チューブという管を口に入れます。
その際、ぐらついている歯があると、
チューブを入れる際に
歯が脱落してしまい、
食道や気管内に入り込んでしまう
おそれがあります。
術後の肺炎
お口の中には多くの細菌がいます。
術中や術後に
これらの細菌が肺に運ばれてしまうと、
肺炎のリスクが高まります。
とくに、高齢者や持病のある方の場合、
術後の肺炎は生命に関わるため
注意が必要です。
手術部位の感染
お口の中の細菌は、
血流を介して手術部位に
感染してしまうことがあります。
そうすると、傷の治りが
遅くなってしまうほか、
最悪の場合、
再手術が必要になることもあります。
入院期間の延長
肺炎や手術部位の感染など、
術後に合併症が起こると
入院期間が長引いてしまう
可能性があります。
データでみる、手術前の口腔ケアの効果
術前の口腔ケアの効果は、
科学的なデータによっても
裏付けされています。
ある研究では、
術前に歯科医院で口腔ケアを受けた人は、
受けなかった人と比べて
術後肺炎の発生率にくわえ、
30日以内の死亡率も低下した
という結果がでています。
また、その他の研究結果をまとめた報告でも、
口腔ケアを行なった人は
手術後の合併症が4分の1まで減少したほか、
入院期間も短縮されることが
明らかになりました。
これらの結果を受け、
厚生労働省は2012年から
周術期(手術決定から術後回復期までの一連の期間)の
口腔ケアを保険適用とし、
その対象を少しずつ増やしています。
手術が決まったら歯科受診をお忘れなく!
以上のように、術前の口腔ケアは
手術の成功を左右するだけでなく、
術後の合併症を防ぎ、
早期回復にもつながります。
現在、とくにトラブルを
抱えていなくても、
専門家のチェックを
受けることが大切です。
歯科医院では皆さまが
安心して手術に臨めるよう、
全力でサポートしてまいります。
手術前の準備に、
ぜひ私たちと一緒に
お口のケアに取り組んでいきましょう。
保険料も安くなる!?認知症と歯の健康の関係
こんにちは!
10月には「スポーツの日」があります。
スポーツを通して
健康な心と体を作ろう、
という日ですが、
もともとは「体育の日」と
呼ばれていました。
1964年に日本で初めて開催された
東京五輪を記念して制定された
国民の祝日でしたが、
2020年に現在の「スポーツの日」に
名前が変更されました。
健康な体といえば、
実は「歯」の本数が
認知症と深い関係があることが、
近年の研究で
明らかになってきました。
歯の本数が認知症リスクに関係? 驚きの研究報告
脳の健康と歯の健康、
一見すると
無関係に思える両者ですが、
実は深い関係があると
いわれています。
たとえば、ある研究では、
20本以上歯がある人と比べて、
歯が数本しかなく、
入れ歯も使用していない人は
認知症になるリスクが約2倍も高い
という結果が出ています。
他の研究でも
同じような結果が報告されていることから、
歯の健康が認知症に何らかの影響を
及ぼしていると考えられます。
なぜ、歯の健康が認知症に関係するの?
では、なぜ歯の健康が
脳に影響を与えるのでしょうか。
これには2つの理由が考えられています。
まず1つは、
咀嚼(そしゃく)による脳への刺激です。
食べものを噛むという行為は
脳に刺激を与え、活性化させる効果が
あることがわかっています。
そのため、歯が少なくなると
脳への刺激が減ってしまい、
認知機能が低下してしまう
可能性があるのです。
もう1つは、歯周病による影響です。
歯周病は近年、
全身の病気の発症や進行にも
影響を及ぼすことが
明らかになっています。
アルツハイマー型認知症もそのひとつで、
歯周病の原因菌が血流に乗って
脳に達すると炎症を起こし、
それが結果的に
認知機能の低下につながると
考えられています。
歯が20本以上あると、保険料が安くなる?
このように「歯と全身との関係」が
科学的に明らかになるにつれ、
国内の生命保険会社も
歯の健康に注目しはじめています。
最近では、ある大手保険会社が
歯の健康度に応じた保険料割引を導入したことが
話題となりました。
これは、70歳の時点で
自分の歯が20本以上残っている場合、
認知症保険の保険料を
割り引くというものです。
人生100年時代に突入した今後は、
経済的にも歯の健康を保つことが
重要なポイントになってくるでしょう。
若いうちから口腔ケアに取り組むことは、
単にむし歯や歯周病を防ぐだけでなく、
生涯にわたり健康的な生活を送るうえで
とても重要です。
お口の健康を保つことで
高齢になってからの病気リスクを
減らすことができるほか、
将来にかかる医療費の節約にもつながります。
そのような意味において、
定期的な歯科医院でのチェックは
「未来の自分への投資」といっても
過言ではありません。
歯が痛くなってからではなく、
健康なうちから歯科医院に通う習慣を
ぜひはじめていきましょう。
だ液が少ないと大変なことに!?驚くべき役割とは
こんにちは!
秋といえば、食欲の秋。
旬の食材が盛りだくさんで、
食欲をそそられますよね。
おいしそうな食べものを見ると
だ液が出てきますが、
実は、だ液が健康に欠かせない
非常に大切な役割を担っていることを
ご存じでしょうか。
今回は、だ液が少ないと起こる
さまざまなトラブルや
だ液の重要性について
解説していきます。
大変!その1:むし歯・歯周病・口臭のリスク
だ液が不足すると、
私たちのお口は
たちまちむし歯や歯周病、口臭の
リスクにさらされます。
なぜなら、だ液は食事のあと、
口内の食べかすや細菌を
洗い流すことで
歯周病や口臭から
体を守ってくれているからです。
また、カルシウムやリンなどの成分が
歯の再石灰化(酸で溶けた歯質を修復する作用)を促し、
むし歯の発生を抑えていきます。
さらに、
口内を潤して粘膜を保護したり、
細菌が産出した「酸」を中和したり
する働きも備わっています。
このように
もし、だ液がなかったら
あっという間にむし歯や歯周病になり
かなりひどい口臭を
発することになります。
だ液は、お口の環境を良好に保つうえで
なくてはならない存在なのです。
大変!その2:食事や会話への影響
だ液が少なくなると、
食事中に食べものが
喉につまりやすくなったり、
食事がおいしく感じられなくなったり
することがあります。
なぜなら、だ液には
食事の際に食べものを適度に湿らせて
飲み込みやすくしたり、
食べものの味を舌に運んで
味覚を感じやすくしたり
する働きがあるからです。
さらに、だ液は
舌の動きを滑らかにする役割も担っています。
だ液が少なくなると、
私たちは食事を楽しむことも、
言葉をスムーズに話すことも
難しくなるでしょう。
大変!その3:さまざまな病気の危険性
もし、だ液がなかったら、
胃もたれや消化不良、
さらに風邪・インフルエンザなどで
体調がすぐれない日が
増えるかもしれません。
だ液に含まれるアミラーゼという酵素は
食べものの消化・吸収を助け、
胃や腸を守っています。
また、だ液には
細菌やウイルスを防ぐ作用や、
がんや老化の原因となる活性酸素を減らす働きが
あります。
このように、だ液は
私たちの健康を維持するうえでも
欠かせない存在です。
こんな症状に要注意!歯科医院で定期的なチェックを
年齢を重ねるにつれて、
だ液の分泌量は
少なくなる傾向があります。
・お口の中がネバネバする
・食べものが飲み込みにくい
・舌がヒリヒリする/痛い
・会話がしづらい(話しにくい)
・食べものの味がわかりにくい
これらの項目に
多く当てはまる方は、
だ液の分泌が減少している
恐れがあります。
全身の健康を守るためにも、
心当たりがある方は
早めに歯科医院へ相談し、
症状の改善に努めましょう!
お盆休みに歯のトラブル!自分でできる応急処置法
こんにちは!
8月に入り、連日の暑さで体が疲れてくると、
急な歯の痛みや腫れに悩まされることも少なくありません。
とくに、お盆期間中は
歯科医院も休診するところが多いため、
対処に困ってしまうことも
あるのではないでしょうか。
そこで今回は、
お盆休み中にトラブルが生じた場合の、
ご家庭でできる応急処置法を
ご紹介します。
歯がズキズキ痛い!
歯が急に痛みだしたら、
まずは患部を清潔にすることが肝心です。
歯に穴が空いて
食べかすが詰まっている場合は、
それを取り除くことで
痛みが和らぐことがあります。
もし、痛みが強くて
歯ブラシが当てられなかったら、
ぬるま湯でお口をゆすぐなどして
優しく汚れを落としていきましょう。
それでも痛みが引かない場合は、
市販の痛み止め(効能に「歯痛」と記載のあるもの)を
服用するのも効果的です。
痛みがある部分を刺激すると
さらに症状が悪化するおそれがあるため、
気になってもむやみに触らず、
安静を保つようにしてください。
食事も痛みのないほうで
噛むようにしましょう。
歯ぐきが腫れた!
歯ぐきが腫れた場合も、
周囲の汚れを丁寧に落として
清潔に保つことが大切です。
腫れた場所に汚れがたまったままだと、
細菌が増殖して
症状が悪化するおそれがあります。
痛みがある場合は
殺菌成分の入ったうがい薬で
お口をゆすぐだけでも、
清潔保持に効果があります。
腫れが強い場合は、
患部を冷やすと症状が和らぎます。
ただし、冷やしすぎると
かえって治りが悪くなるため
要注意です。
氷や保冷材などで
急激に冷やすのは避け、
冷水で冷やしたタオルやハンカチなどを
優しく当てるようにしましょう。
また、腫れている間は
激しい運動や飲酒、
長時間の入浴も控えてください。
血流が良くなると
腫れが悪化するおそれがあります。
体をしっかり休めて、
細菌に対する抵抗力を高めましょう。
つめもの・かぶせものが外れた!
痛みがなければ丁寧に歯を磨き、
汚れがたまらないようにします。
外れている間は歯の強度が落ちるため、
硬いものなどは噛まず、
食事もできるだけ
反対側で食べるようにしてください。
外れたつめものやかぶせものは
再利用できる可能性があるため、
汚れをきれいに落として
ジップ付きの袋や蓋つきの容器などに
保管しておきましょう。
接着剤などを用いて自分でつけ直すのは絶対にやめてください。
放置は危険!休みが明けたら早めの受診を
お盆の休診中に生じた
歯のトラブルは、
以上の応急処置を参考に、
慌てず・焦らずに
対処することが大切です。
一方で、これらの応急処置で
症状が落ち着いても、
根本の原因が治ったわけではないので
注意が必要です。
そのまま放置してしまうと
病状が今よりも悪化し、
最悪の場合、
歯が残せなくなるおそれもあります。
お盆休みが明けて
診療が再開したらすぐに受診し、
適切な治療を受けましょう。
ゲップやおならが多い?それって呑気症かも!
暑いですねー💦💦
7月に入り、本格的な夏の訪れを
感じる時期になりました。
そんな夏の暑い日には、
「炭酸飲料を飲みたくなる」
という方も
多いのではないでしょうか。
炭酸飲料や豆類など、
ある種の飲食物は
摂りすぎることで
体の中にガスをためて、
ゲップやおならの
原因になります。
一方で、特にそのようなものを
口にしなくとも、
「年中ゲップやおならが頻繁に出る」、
「お腹が張って苦しい」
といった症状に
悩まされたことは
ありませんか?
このような症状に思い当たる方は、
「呑気症(どんきしょう)」を
疑う必要があるかもしれません。
大量に空気をのむと不調を招く!?
呑気症は、
過剰に空気をのみ込むことで、
胃や食道、腸に空気がたまり、
頻繁なゲップ、おならなどを
引き起こす症状です。
この症状は、
ストレスが要因となって
発症しやすいことが
明らかになっています。
そして、その数は
日本人の約8人に1人に
上るとも言われるほどです。
ストレスの多い現代社会においては、
誰しもが呑気症に
なりうると言っても
過言ではありません。
無意識の行動が呑気症を引き起こす!?
では、ストレスは
どのようにして呑気症を
招くのでしょうか?
ここでカギとなるのが
歯の噛みしめです。
リラックスしているとき、
上下の歯の間は
離れていますが、
不安や緊張から
ストレスを感じると、
無意識に歯を
噛みしめる回数が増えます。
このとき、舌が上あごに
貼り付くことで、
のどの奥にたまっただ液と
空気をのみ込むことになります。
こうして必要以上に
体に取り込まれた空気が、
ゲップやおなら、
お腹の張りなどの
症状を引き起こすのです。
症状に思い悩んだらまずは相談を!
頻繁なゲップやおなら、
お腹の張りなどが続く場合は、
まずは正確な原因を
探る必要があります。
その中でも
呑気症が疑われる場合は、
最大の原因である
ストレスの解消が
対策として効果的です。
しかし、日常生活から
ストレスを完全に無くすことは
容易ではありません。
そこで、日常の中で
ストレス解消に取り組みつつ、
先に挙げた噛みしめを
軽減するために、
マウスピースを装着することも
対処法のひとつです。
市販のマウスピースもありますが、
歯科医院でお口に合ったものを
作製することで、
より高い効果が期待できます。
「もしかしたら呑気症かも…」
と思い当たる方は、
お気兼ねなくご相談くださいね!
夏のおいしいフルーツとの上手な付き合い方
こんにちは!
6月に入り、雨がちな空模様が続くと
なんとなく気だるさや
疲れを感じる方も
多いのではないでしょうか。
そんな時、
ビタミンたっぷりのフルーツが
食べたくなることはありませんか?
栄養価が高く、
おいしいフルーツ。
しかしながら、私たちの歯にとって
危険なリスクになりうる
一面を持っています。
今回はおいしいフルーツに潜むリスクと
上手に付き合うポイントを
お話しします。
おいしいフルーツで
歯が溶けやすくなる!?
フルーツは
健康や美容にも良い反面、
酸性度の高いものが多く、
歯に長時間触れることで
悪影響を及ぼすことがあります。
こうして引き起こされる病気が
酸によって歯が溶ける
「酸蝕症(さんしょくしょう)」です。
実は、この酸蝕症は
日本人の約4人に1人が
かかっていると言われています。
摂りすぎ注意!
酸蝕症を招く飲食物
では、酸蝕症の
原因となる飲食物には
どのようなものが
あるのでしょうか?
その代表的なひとつが
先ほどにも挙げたフルーツです。
中でもグレープフルーツやレモンなどの
柑橘類は酸性度が高く
摂りすぎることで
酸蝕症のリスクが増加します。
また、コーラやスポーツドリンク、
お酢なども酸性度が高いため、
柑橘類同様に
注意が必要です。
今日から実践!
酸から歯を守る予防策
フルーツやお酢などは
酸蝕症の原因にもなることから、
摂取そのものに
抵抗を感じることも
あるかもしれません。
ですが、しっかりと対策を行うことで
おいしく摂取しながらも
酸蝕症を引き起こすリスクを
減らすことができます。
酸性度が高い飲食物は
ダラダラと食べたり飲んだり
しないようにすることで
歯が酸に長時間さらされることを
避けられます。
また、食後にお口を
水でゆすぐことも、
口内の酸を中和することで
歯への影響を減らすことに
効果的です。
せっかくのおいしい食事も、
歯への影響が気になっては
十分に楽しめません。
お口のケアをしっかりと行いつつ、
フルーツのおいしさを味わって
心も体も満たしてくださいね!
女性ならではの悩み!?生涯で起こるお口の症状
こんにちは!
5月といえばゴールデンウィーク。
連休を使ってお出かけなどを
予定している方も
いらっしゃるのではないでしょうか?
忙しい日々が続くと、
ホルモンバランスが乱れることがあるので、
時にはしっかりと休息をとりましょう。
さて、このホルモンバランスの変化は
とりわけ女性において、
生涯を通して心身に
さまざまな影響を与えます。
そして、その影響は時に
お口にも及ぶことがあるのです。
今回は女性の生涯における
「女性ホルモンとお口の健康」について
ご紹介していきます。
思春期:女性ホルモンの影響は歯ぐきから
思春期は、
女性ホルモンの分泌が活発になり、
からだの成長が加速する時期です。
そして、この時期は、
歯肉炎の発症に
注意する必要があります。
歯周病の原因菌の中には、
女性ホルモンを栄養素として
好む菌が存在するため、
思春期に歯肉炎を
発症しやすくなってしまうのです。
この歯肉炎を放置すると、
やがて歯周病へと進行し、
最悪の場合は、歯が抜け落ちる
可能性もあります。
妊娠期:赤ちゃんのためにも気をつけたいこと
妊娠期は出産に向けて
喜びを感じる一方で、
女性ホルモンの変化も
大きくなることで
さまざまな身体的症状に
悩まされることがあります。
この時期は女性ホルモンの
分泌が増えるため、
先の思春期同様に、
歯肉炎の発症に注意が必要となります。
そして、妊娠期に歯肉炎が進行して
歯周病になると、
早産や低体重児のリスクが高まることも
明らかになっています。
この歯周病による
早産や低体重児出産のリスクは、
喫煙やアルコールを
はるかに上回る高さであることが
明らかになっています。
そのため、妊娠期は
お口のケアに細心の注意が
必要と言っても過言ではありません。
更年期:「お口の渇き」と「骨の衰え」に要注意
更年期は女性ホルモンが減少することで、
お口の健康に影響を及ぼします。
その中でも代表的な症状のひとつが、
「ドライマウス」です。
ドライマウスとは、
だ液の分泌が少なくなり、
お口の中が乾燥する状態です。
これにより、口臭や味覚障害、
食べものが飲み込みにくくなるなどの
不快な症状を引き起こされます。
さらに、ドライマウスによる
乾燥状態が続くと、
口腔内の細菌が増えやすくなり、
むし歯や歯周病のリスクも
高まってしまいます。
そして、更年期に注意したい
もうひとつの症状が
「骨粗しょう症」です。
骨粗しょう症は、
全身の骨が弱くなり、
やがて骨折しやすくなる病気で、
50歳以上の女性においては
3人に1人が発症するとも
言われています。
発症すると
歯を支える歯槽骨も弱くなり、
歯周病も進行しやすくなってしまいます。
お口は「全身の健康の入り口」
女性の生涯において、
お口の健康維持は
切っても切れない関係にあります。
そのため、日ごろから
自分のからだの変化に目を向けて、
日々の丁寧なセルフケアと、
歯科での専門的なチェックを
欠かさないことが大切です。
徹底したお口のケアを通じて、
生涯を元気に過ごすための
第一歩を踏み出しましょう!
新生活にひそむ危険!ストレスが歯に及ぼす悪影響
こんにちは。
ゆうなデンタルクリニックです。
新緑が美しく、 春の息吹を感じる季節となりましたね。 4月になり就職・進学など、 新たな生活のスタートを切る方も 多いのではないでしょうか。
こういった生活環境の変化は、 知らず識らずのうちに 心身のストレスとなり 負担となってしまうことがあります。
そして、このストレスは 時にお口の環境にも 影響を与えることがあるのです。
そこで今回は、 「ストレスが歯に及ぼす悪影響」について お話しします。
ストレスによるお口への影響1 ドライマウス
皆さんは 「緊張した場面で口が渇く」 という経験を したことはありませんか?
これは精神的な緊張や ストレスにより、 一時的に「だ液の分泌量」が減ることで 生じる反応です。
このような緊張状態が長く続くと、 やがて慢性的に だ液の分泌が不足してしまいます。
これが「ドライマウス(口腔乾燥症)」 と呼ばれる症状です。
ドライマウスにより お口が渇いた状態が続くと、
だ液がお口の汚れを 清掃する効果が下がり、 プラークが付着しやすくなります。
その結果、 むし歯になるリスクが 上がってしまうのです。
ストレスによるお口への影響2 免疫力の低下
ストレスは 身体の免疫力を下げる原因のひとつで、さまざまな病気を 引き起こしやすくなります。
そして、お口も例外ではなく、 免疫力低下による悪影響が 及ぶことがあります。
これにより引き起こされる 症状のひとつが 歯周病です。
免疫力の低下により 歯周病菌への抵抗力が 落ちることで、 症状の悪化を招きやすくなります。
歯周病は自覚症状が少なく、 気づかぬまま放置してしまうことも 珍しくありません。
そのまま放置すると症状が進行し、 最悪の場合、 歯が抜けてしまうこともあります。
ストレスによるお口への影響3 歯ぎしりが強くなる
寝ているときの歯ぎしりも ストレスが原因によって 悪化することがあります。
そもそも歯ぎしりは ストレスを和らげるための 生理的な運動として 起こるとされています。
しかし、お口の中においては さまざまな病気や症状を 引き起こすリスクとなってしまいます。
歯ぎしりが強い状態が続くと 歯がすり減ったり、 折れたりすることがあります。
それだけでなく、 歯ぐきの損傷や顎関節症などを 引き起こす危険性もあるのです。
朝起きたときの顎の疲れや痛み、 歯のすり減りなどの 異変が見られたときは、 歯ぎしりが悪化している恐れがあり、注意が必要です。
健康への第一歩は 身体の不調に耳を傾けることから!
忙しい日々においては、 心身の小さな不調を 見過ごしてしまうことも あるかもしれません。
しかし、 小さな不調の積み重ねが 将来の大きな病気の 引き金になることもあります。
まずは日々のストレス解消に取り組み、 不調を予防することが大切です。
そして、お口周りで 気になる症状があれば、 早めに歯科への受診をおすすめします。
お口周りで心配なことがあれば お気兼ねなく当院にご相談ください!
こんなに違う!?歯科先進国「スウェーデン」の取り組み
こんにちは。
春は出会いと別れの季節。 3月に入り、惜しみながらも 級友や同僚との別れを 迎える方もいらっしゃるのでは ないでしょうか。
環境の変化とともに 何かと忙しくなる時期ですが、 そんな時こそ
気に留めておきたいのが いざという時の備え、 つまり「予防」です。
今回は 「むし歯にならないための予防」として、
デンタルケアの意識が高い 歯科先進国である スウェーデンの取り組みをご紹介します。
あわや国家の危機に!? むし歯大国だったスウェーデン
歯科先進国として ご紹介したスウェーデンですが、
実は過去に多くの国民が むし歯に悩まされていました。
その原因のひとつが 「甘いおやつ」です。
スウェーデンには 「フィーカ」と呼ばれる習慣があり、
仕事の合間であっても 午前と午後に1回ずつ、
甘いものとコーヒーを楽しむ時間を 設けています。
こういった習慣なども相まって、 やがて国民にむし歯が まん延していったのです。
多くの国民が むし歯治療を行うことで 国の保険料負担が増加し、
やがて国の財政が 苦しい状況になります。
そこで、スウェーデンは 国をあげて問題の解決に着手します。
まずイエテボリ大学教授で 著名なペール・アクセルソンと ヤン・リンデが先導し、
長期間にわたる研究を行いました。
その結果、
「歯の健康を保つためには 予防が一番大切」 という結論に至ったのです。
この研究を経て スウェーデンは国全体で 予防歯科に取り組むようになります。
その結果、2005年時点で 70歳以上の平均残存歯の数が 21本となりました。
当時の日本が16.5本だったのに対し、 大きく上回る数値です。
かつては国全体が むし歯に悩まされるも、
予防歯科を推進したことで ついには歯科先進国となったのです。
10%対80%! 日本とスウェーデンで決定的に違う「ある習慣」とは?
スウェーデンと日本の 大きな違いは 「保険で予防歯科を カバーできる範囲」です。
この取り組みは、 言うなれば
「未来への投資」 とも言えます。
日本では 歯周病などの慢性疾患がない場合は
定期的なメインテナンスや 検診が原則として保険適用になりません。
一方、スウェーデンでは 1974年に歯科保健制度が導入されて以来、 定期検診にも保険が適用されているため、 「むし歯になる前に歯医者に行こう」
という考えが 幅広い世代に浸透しています。
その意識の高さを 裏付ける数字としてあげられるのが
「80%」という数字です。
この80%とは 「歯科の定期検診を受ける スウェーデン国民の割合」です。
一方の日本は、なんと10%未満。
きれい好きのイメージがある日本人ですが、
予防歯科の中では これだけ大きな開きがあります。
さらにスウェーデンでは 20歳ごろまで矯正や インプラントを含む 歯科治療が全て無償です。
この取り組みの差が、 国民の意識に大きく影響を与えている、 と言えるでしょう。
ちなみに予防が定着した現在も、 甘いおやつを食べながら コーヒーを飲む「フィーカ」は 続けられています。
健康なお口の第一歩は 日々のセルフケアから!
日本もスウェーデンのように 保険の適用範囲がもっと広がれば… と思いますが、
こればかりは国の方針に 期待するしかありません。
しかし、こうしている間にも 皆さんのお口の中では むし歯や歯周病が 日々進行しているかもしれません。
健康なお口を保つために まずは基本となるセルフケアを 欠かさず丁寧に行いましょう!
そして、気になる症状や 違和感があれば、 早めの受診をおすすめします。
歯科先進国に負けないレベルで、 最新の医療を受けられるのが 日本の歯科医院です。
適切な処置やクリーニング、 さらにブラッシングなどの 指導を受けることで、
セルフケアとの相乗効果も 生まれます。
新生活を迎えるこの季節。 歯の予防に対する意識も ぜひ一新してみては いかがでしょうか。
「歯ぎしり」は誰にでもある?意外と知らない、歯ぎしりのサイン
こんにちは。ホワイトエッセンスゆうなデンタルクリニックです。
早いもので、今年も残りひと月となりました。
なにかと忙しいこの時期は
年末に近付くにつれ、
疲労やストレスもピークを迎えていきます。
そうした時期に、
お口の健康で注意しておきたいのが、
夜間の「歯ぎしり」です。
皆さんは
「歯ぎしりなんて自分には関係ない」と
思われるかもしれませんが、
実は、睡眠中や集中しているときなど、
自覚のないまま歯ぎしりをしている方が
少なくありません。
一晩で平均15分!
歯ぎしりは「ストレス発散」の可能性も
近年の研究では、
どのような人でも自覚の有無に関わらず、
一晩で平均15分程度の
軽い歯ぎしりをしていることが
わかっています。
たった15分とはいえ、長く続けば
歯やお口周りにさまざまなトラブルを
もたらす可能性があります。
代表的なのは
「歯が欠ける・割れる」
「歯にヒビが入る」
といった、歯へのダメージです。
夜間に歯ぎしりをすると、
歯には体重と同じか、
それ以上の力がかかるといわれています。
これほど強い力が立て続けに歯に加われば、
その影響はあごの骨や関節にも及びます。
放っておけば、
「口が開きにくい」
「あごを動かすとカクカク音がする」といった、
『顎関節症』の症状があらわれ、
日常生活にも支障をきたすことも。
それにも関わらず、歯ぎしりは
「睡眠中」や「集中しているとき」などの
無意識下で行われるため、
ほとんどの方が自覚していません。
あなたは大丈夫?
歯ぎしりによくある5つのサイン
自分では気づかなくとも、
長く続けばお口や体には
確実にダメージが蓄積されていきます。
そうした問題を回避するためにも、
「歯ぎしりをしている」という
事実を知ることが大切です。
そこで、歯ぎしりをしている人の
「特徴的なサイン」をご紹介しますので、
皆さんも鏡でお口の中を
チェックしてみてください。
気になる症状は放置せず、
早めに歯科医院に相談を
ストレスの多い現代社会において、
歯ぎしりは「誰にでも起こりうるもの」です。
歯ぎしりが長引くと
歯やあごの関節のダメージのほかにも、
肩や首のコリ、頭痛などを
引き起こすことがあります。
先ほどのセルフチェックを含めて、
何か気になる症状がございましたら、
ぜひお気軽にご相談ください。