むし歯を放置するとどうなるの?
こんにちは。
9月29日の十五夜には、
お団子を食べる方も
いらっしゃるかと思います。
十五夜にお供えするお団子は
月を見立てて作ったもの。
その年、
お米が無事に収穫できたことへの感謝が
込められているそうです。
さて、秋には美味しい食べものが
たくさん出てきますが、
歯に痛みはありませんか?
「我慢できるから…」
「面倒だから…」
と、歯の痛みを放置すると、
想像以上に恐ろしい事態を
引き起こす可能性があります。
◆痛みを感じたら、ただちに歯科へ!
「歯がしみる」といった
症状が出ているとき、
むし歯菌は『象牙質』と呼ばれる
歯の内側にある組織まで
進行していることがほとんどです。
神経まで達していない状態であれば、
治療は比較的早く終わり、
金銭的な負担も
それほど大きくはありません。
しかし、
ここで放置すると、
いよいよむし歯菌は神経に到達します。
すると、
ズキズキするひどい痛みに
襲われるようになり、
さらに、ここから治療を始めても
栄養素を運ぶ神経をとらなければ
ならないため、
歯の寿命が
確実に短くなってしまいます。
◆それでも我慢すると…
実は、ひどい痛みを感じているのに
我慢を続けると、
痛みがなくなることがあります。
しかし
「むし歯が治った!」
と思ったら大間違い。
痛みがなくなったということは、
神経が完全に死んでしまった可能性が高く、
むし歯が治ったわけではありません。
単に痛みを感じないだけで
むし歯菌は浸食を続け、
歯の中でどんどん細菌が繁殖しています。
すると、
歯の根っこの先(あごの骨の中)に
細菌の病巣ができ、
膿が溜まって、再び
ひどい痛みを引き起こしたり、
顔全体が腫れあがったりしてしまいます。
そして、ほとんどの場合、
この段階になると、
もう歯は残せません。
◆さらには命の危険も!
さらに炎症が進むと、
あごの骨が壊死しはじめます。
すると、
激しいあごの痛みが生じ、
骨の露出や、
皮膚に穴があくこともあります。
また、
炎症は骨だけでなく
目や脳、首や胸にまで広がることもあり、
ひどくなれば呼吸困難を引き起こし
命の危機に陥ることもあります。
◆むし歯の放置にメリットなし!
むし歯は
放っておいても治る病気ではありません。
むし歯の痛みを我慢しても、
その先に待っているのは
抜歯です。
違和感や痛みといった
歯からのサインを感じたら
すぐに歯科医院へ行きましょう。
また、定期検診では、
歯をきれいにするだけでなく、
むし歯の有無に関する確認も行っています。
初期段階のむし歯を発見し
早期治療ができるので、
「一本でも多く歯を残すため」にも
ぜひ定期的に歯科にご来院ください。
早めが肝心!事故などで抜けた歯を戻すための注意点
こんにちは!
ゆうなデンタルクリニックです♪
海や山にプールなど、
お出かけする機会が増える楽しい季節ですが、
そうした場所では
思わぬ事故や怪我に
遭遇してしまうこともあります。
いざというときに、
慌てず迅速に対応することが
皆さんの健康を守ることに繋がりますので、
しっかりと準備を行い、
楽しい夏を過ごしましょう!
そこで今回は、
「もし事故や怪我で歯が抜けてしまったら
どのようにすれば歯の生存率を上げられるか」を
ご紹介したいと思います。
◆抜けた歯を守るカギは
『歯根膜(しこんまく)』
事故や怪我などで抜けた歯を
元に戻せるかどうかは、
「歯根膜を守れるかどうか」で
大きく左右されます。
そもそも歯根膜とは、歯の根っこを覆う
0.3mmほどのとても薄い膜のことです。
歯を支える『歯槽骨(しそうこつ)』と、
歯の根を結びつけているほか、
食べものを噛んだり、
歯に強い力が加わったりしたときに
その衝撃を吸収する
クッションの役割も果たしています。
もし、事故や怪我などで
不意に歯が抜けたとしても、
この『歯根膜』が無事なら、
元の位置に戻せる可能性が高くなります。
しかし、
歯根膜は非常にデリケートなため、
扱い方を間違えると
あっという間に失われてしまうのです。
◆歯根膜が危ない!NG行動
歯が抜けたときに
絶対にやってはいけないこと、それは
・歯の根を持つ
・汚れを取ろうとする
この2つです。
まず、抜けた歯を持つときは必ず
歯の頭(歯冠部分)を持つようにしましょう。
歯の根には歯根膜がついており、
そこを素手で触ってしまうと、
歯根膜が傷ついてしまう可能性があります。
また、抜けた歯を
地面などに落としてしまった場合には、
汚れを取りたくなるかもしれませんが、
その際には細心の注意が必要です。
ゴシゴシとこすったり、
石鹸や消毒液で念入りに洗ったりすると、
歯根膜まで取れてしまいます。
抜けた歯を洗うときには、
・歯の頭を持つ
・流水で10~20秒以内にサッと洗い流す
この2つのポイントを必ず守りましょう!
◆「早めの受診」は絶対条件!
歯根膜は乾燥に弱く、
たったの20分弱で
歯根膜の生存率は大きく低下する
といわれています。
そのため、抜けた歯を元に戻すには
1秒でも早い受診が必要不可欠なのです。
しかし、状況によっては
そんなすぐに歯医者へいけない…
という方もいらっしゃるかと思います。
そのような場合におすすめなのが、
『牛乳』や『生理食塩水』に浸けておくことです。
一番おすすめなのは、
『専用の保存液』に浸けておくことですが、
近くのお店では手に入らない場合もあります。
その点、牛乳や生理食塩水は
ご家庭でも用意しやすいため、
保存液が手に入らないときには
この2つで代用しましょう。
専用の保存液であれば約24時間、
牛乳なら約6時間、
生理食塩水は1時間程度まで
歯根膜の生存率を延ばせる可能性があります。
歯根膜がきれいな状態で、
なおかつ早めに受診できれば、
歯を元に戻せる確率は
それだけ高くなります。
歯が抜けてしまった際には、
適切な方法で歯を保存して、
可能な限り早く
歯科を受診することを心がけましょう!
旅行前に要対策!突然痛む「気圧性歯痛」とは?
こんにちは。
ゆうなデンタルクリニックです。
7月に入るといよいよ夏本番。
旅行やキャンプ、マリンスポーツといった
レジャーがたくさん楽しめる季節です。
日ごろの疲れを癒やすべく、
お子さんの夏休みやご自身の休暇に合わせて、
計画を立てている方も多いのではないでしょうか?
しかし、そんなせっかくの「楽しみ」も
突然の「歯の痛み」に悩まされては台無しです。
むし歯や歯周病にも注意が必要ですが、
実は『気圧性歯痛(きあつせいしつう)』という、
旅行中だからこそ起こりやすい歯の痛み
が存在します。
◆飛行機に乗ると起こりやすい症状
飛行機が離陸する際や着陸するときに
「耳がつまる、痛くなる」といった症状が
出る方もいらっしゃいます。
これは、機内の気圧が変化することで、
鼓膜の内側と外側で
「気圧の差」が生じてしまうためです。
こうした
「飛行機に乗った際に起こりやすい身体の異常」は、
ほかにも「お腹が痛くなる」
「気分が悪くなる、吐き気を催す」
といったものもあり、
航空会社の案内でも注意喚起されています。
そして、そのなかには
「歯痛」もしっかりと紹介されているのです。
◆「気圧の変化」が歯痛の引き金に
飛行機に乗ると歯が痛む原因は、
耳のときと同じく「気圧の変化」です。
皆さんは、機内に持ち込んだスナック菓子が、
次第に膨らんでいくことがあるのはご存じでしょうか?
これは、飛行機の高度が上がって周囲の気圧が低くなると、
「袋の外側から抑える力」よりも、
「内側の押し返す力(圧力)」のほうが
強くなるためです。
実は、「飛行機に乗ると歯が痛む理由」も
これと同じです。
歯の内側には
「歯髄腔(しずいくう)」という
神経の詰まった空洞があります。
気圧が下がるとスナック菓子の袋と同じように、
内側の圧力のほうが強くなり、
歯の痛みを引き起こしてしまうのです。
このような気圧の変化によって生じる歯痛を
『気圧性歯痛』といい、
飛行機だけではなく、登山やダイビングなどでも
起こりやすいと言われています。
◆楽しい旅行やレジャーの前に歯科でチェック!
特に、むし歯や治療中の歯は、
気圧性歯痛が発生する可能性が高くなります。
もし、これから旅行やレジャーへ行くにも関わらず、
治療が必要な歯や、治療中の歯を放置している方、
また「しばらく歯科を受診していない」という方は、
楽しい思い出を作るためにも、
事前に歯科で検診を受けておくことを
おすすめいたします。
当院では、
皆さまのお口に関するお悩みを解決できるよう
スタッフ一同、全力で治療に取り組んでいます。
「旅行前に治療を終わらせたい」などのご希望があれば、
精一杯サポートさせていただきますので、
いつでもお気兼ねなくご相談ください。
「治療の中断」は絶対厳禁!
こんにちは。
暖かな日も増え、
キャンプやピクニックなどの
レジャーを楽しむ方も多いかと思います。
しかし、アウトドアは
天候に左右されてしまうため、
予定していた計画が中止になってしまった…
というケースも起こり得ます。
こうした「予期せぬ中断」が起こると、
楽しい気分も台無しになってしまいますよね。
実は、歯科においても『中断』が
皆さんの「不幸」につながってしまう
場合があります。
それは、歯科治療の中断です。
◆リスク1.治療が長引く
むし歯の治療を進めていくと、
「仮詰め」や「仮歯」といった処置を行う場合があります。
これらは、文字通り
ちゃんとした「つめもの」「かぶせもの」を作っている間、
患部を塞いでおくための仮のもの。
すぐに外す前提のため、
外れやすく、材質も脆いので
すき間が生じやすくなっています。
「もう痛くないから」と、
自己判断でうっかり通院を止めてしまうと、
むし歯が再発する場合や、
治療開始時より悪化してしまう、
ということもしばしばあります。
また、「型取りを終えたあと」の中断にも注意が必要です。
あまり長く放置すると、再び型取りをして
つめものやかぶせものを
新しく作り直さなくてはならない場合もあるため、
無駄に治療期間が延びてしまうことになります。
◆リスク2.歯の寿命が短くなる
治療の中断には、
「歯の寿命が短くなる」というリスクもあります。
たとえば、仮歯や仮詰めをしたところは
細菌が溜まりやすく、中断して放置すると
新たなむし歯ができてしまいます。
特に、むし歯が神経にまで達してしまうと、
神経を取らなくてはならず、
歯の寿命が著しく短くなります。
また、神経をとり除いた後などに行う
「歯の根の治療」の中断も注意が必要です。
むし歯になりやすいだけでなく、
根っこが弱くなっているため、
割れたりヒビが入ったりしやすくなります。
そうなってしまうと
「抜歯」せざるを得なくなることが多いため、
「歯の根の治療」は必ず最後まで受けましょう。
そして、「歯周病治療の中断」も
歯の寿命に大きな影響を及ぼします。
歯周病は、進行すると
歯を支えている骨が溶けてしまう恐ろしい病気です。
その原因が「歯周病菌」であり、
すみ家となっているのが『歯石』です。
そのため歯周病の進行を食い止めるために、
「歯石の除去」を行っていきます。
しかし、治療を中断してしまうと、
何百億という細菌が、
歯石に隠れて増殖しながら歯を支える骨を溶かし続け、
やがては歯が抜け落ちてしまうのです。
◆リスク3.治療費が高くなる
リスク1、リスク2からもわかるように
治療を中断すると、治療のやり直しや、
さらなる悪化の原因となります。
それによって当然、
時間も治療費も余計にかかってしまいます。
中断せずに
最後までしっかり通院することで得られるのは、
歯の健康だけではありません。
貴重な時間を無駄にせず、
経済的な負担を抑えることにもつながるのです。
むし歯や歯周病といったお口の病気は、
放っておいても自然に治る病気ではありません。
誤った状態で放置すると、
確実に悪化します。
私たちが
「治療は終わりました」とお伝えするまで、
欠かさず通院を続けてください。
もし、急用などで
やむを得ず来院できないときには、
必ずご相談ください。
皆さまの大切な歯を残すため、
私たちが全力でサポートさせていただきます!
親知らずが生えてきたら抜かなきゃダメ?
こんにちは。
ホワイトエッセンスゆうなデンタルクリニックです。
桜も咲き、草木も地面から顔を出すこの季節、
すっかり春めいてまいりましたね。
さて、植物が芽吹くように、
「気付くと顔を出している」ものが、
皆さまのお口の中にも存在します。
その存在とは「親知らず」です。
今回は、あまりよく知られていない
親知らずの正体や、
「もし生えてきたら抜かなくてはいけないのか」
という疑問についてお答えしたいと思います。
◆そもそも、「親知らず」とは
親知らずとは、
10代後半から20代後半に生えてくる永久歯です。
前歯から数えて8番目に位置する、
歯列のなかで一番奥に生えてくる歯で、
正式名称は
「第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)」といいます。
他にも、「智歯」「知恵歯」など、
さまざまな呼び方がありますが、
おそらく皆さんが最も聞き馴染みがある名前は、
「親知らず」ではないでしょうか。
この「親知らず」という名前の由来は諸説ありますが、
一説によると、昔は現代よりも寿命が短かったため、
この歯が生えるころには親が亡くなっていることが多く、
そこから「親知らず」と呼ばれるようになったそうです。
そんな親知らずが生えてくるときは、
上あご・下あごの左右に2本ずつで、
合計で4本生えることがあります。
しかし、4本とも必ず生えてくるとは限りません。
「もともと親知らずがない」という方もいれば、
「歯ぐきの中に埋まったまま生えてこない」
という方もいて、
歯ぐきから顔を出す本数には個人差があります。
◆親知らずが生えてきたら抜くべき?
親知らずが生えてくる際、スペースが足りず、
まっすぐ生えてこないこともしばしばあります。
「斜めに傾いた親知らず」や、
「一部だけ顔を出している親知らず」は
汚れが溜まりやすいため、
むし歯や歯周病のリスクが高くなるほか、
「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」という
炎症を起こしやすくなります。
また、斜めに生えてきた親知らずは、
歯並びを悪くする可能性もあります。
このように、周囲の歯や、
歯ぐきなどの歯周組織に
悪影響を及ぼしている場合は、
親知らずの抜歯をおすすめいたします。
◆無理に抜く必要はありません
しかし、正常に生えており、
皆さまの健康に悪影響を及ぼさない場合は
無理に抜歯をする必要はありません。
ただし、親知らずは歯ブラシが届きにくいため、
むし歯や歯周病にならないよう、
しっかりケアをする必要があります。
生え方によっては、『タフトブラシ』や
『デンタルフロス』などの
補助的清掃用具を使っていただくのがおすすめです。
正しい歯みがきの方法や、
補助的清掃用具の使い方などは、
私たちが皆さんに指導することもできますので、
ぜひご相談ください。
また、親知らずが骨の中に埋まったままで、
痛みや腫れなどの症状が出ていない場合も
すぐに抜く必要はありません。
親知らずの生え方には個人差があり、
むし歯や歯周病のリスクも人それぞれです。
「抜歯が必要かどうか」は、
皆さまの健康を第一に考え、
私たち歯科医院が最善の判断をしています。
ご心配なことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
こんなに違う!歯垢と歯石の違い
こんにちは。
ゆうなデンタルクリニックです。
立春を迎え、暦の上では春の始まりとされますが、
まだまだ寒い日が続いていますね。
そんな寒い時期に咲く「梅」の花ですが、
よく似た花に「桃」や「桜」があります。
皆さんは、これらの見分け方をご存じでしょうか?
実は、 花びらの先が丸ければ「梅」、
割れてハート型になっていれば「桜」
尖っていれば「桃」という違いで
見分けることができます。
もう少し春が近づけば、
花々が咲きはじめるので、
それが何の花なのか当ててみるのも
楽しいかもしれませんね。
さて、そんな
「一見似ている」と思われているものが、
皆さんのお口の中にもあります。
それは、『歯垢』と『歯石』です。
◆歯垢は1億以上の細菌の塊!
歯垢(プラーク)とは、歯の表面につく
白くてねばっとしたやわらかい汚れです。
歯垢は「食べかす」などの
単なる汚れではなく、細菌の塊。
1㎎の歯垢には、およそ300種類、
1億個の細菌が存在しています。
しかも、歯垢は粘着力があり、
水で溶けることもないため、
うがいなどで取れることはありません。
歯垢をしっかり除去するためには、
ブラッシングなどで
丁寧に磨き落とす必要があるのです。
特に、
1.奥歯のみぞ
2.歯と歯の隙間
3.歯と歯ぐきの境目
など、隙間の多いところほど
歯垢も溜まりやすいので、
意識して丁寧に磨くようにしましょう。
◆歯ブラシでも取れない!かた~い『歯石』
『歯石』とは、
歯垢が石のように硬くなったものです。
歯みがきで取りきれなかった歯垢が
だ液に含まれるカルシウムなどと結びついて
石のように硬くなったのが歯石です。
歯の表明はきれいに見えても、
「下の前歯の裏」や「奥歯の頬側」、
さらには、
「歯ぐきの中」に
歯石がつくこともあります。
また、歯垢と違って、
歯石は歯にこびりついているため、
ご自身で取ることはできません。
歯石を取る道具も販売されてはいますが、
無理に取ろうとすると、
歯ぐきを傷つけてしまう恐れもあるので、
必ず歯科医院で除去してもらうようにしてください。
◆放っておくと歯を失う!?
歯垢や歯石を放置すると、
むし歯や歯周病、口臭の原因になります。
しかも、
「歯と歯ぐきの隙間」に歯垢や歯石が溜まると、
細菌が「歯周ポケット」をつくり
さらに奥へと侵入します。
細菌は歯肉に炎症を引き起こし、
歯を支える骨が溶けて
最終的には歯が抜けてしまうのです。
そして、歯周病は自覚症状が少なく、
重症化するまで
なかなか気づくことができません。
気づいたときには
歯が抜ける手前だった…
といったことにならないよう、普段から
「気をつける習慣」を身に着ける必要があります。
◆二人三脚で歯を守る!
「自覚症状の無いものを
どうやって気をつければいいのか」
そこで大切なのが
歯科医院での
定期的なメインテナンスです!
歯科医院によるメインテナンスでは
歯石をしっかり除去し
むし歯や歯周病のチェックも行います。
そしてもうひとつ大切なのは
日ごろの歯みがきをはじめとした、
皆さまご自身による
セルフケアの徹底です。
歯科医院では、歯みがき指導などを通じ、
皆さまのお口の状態に合わせて、
より適切なアドバイスも行っています。
皆さまのセルフケアと
私たちのプロフェッショナルケアを習慣にして、
歯垢や歯石のない
きれいなお口を維持していきましょう!
つめもの・かぶせものが取れたら「絶対に気をつけてほしいこと」
あけましておめでとうございます。
お正月といえば、お雑煮にお汁粉、
いそべ焼きなど、お餅を食べる機会が増える時期。
せっかくなので
さまざまな食べ方でお餅を堪能したいですよね。
ところで皆さんは、
そんなお餅のような
「粘着性の高いもの」を食べた際に、
つめものやかぶせものが
取れてしまった経験はありませんか?
今回は、
つめもの・かぶせものが取れたときの
正しい対処法についてご説明いたします。
◆瞬間接着剤で付けていいの?
むし歯になった歯は、
削ったり神経を抜いたりした後、
その部分を「つめもの」や
「かぶせもの」で補います。
このとき、
「歯科用セメント」などの専用の接着剤を使って
つめもの・かぶせものを固定しますが、
永久的に取れないという保証はありません。
接着剤が劣化すれば、
外れることもあります。
しかし、取れてしまっても、
一般の接着剤などを使って
ご自身で付けようとするのは
絶対に避けてください。
歯科用ではない接着剤には
人体にとって有害な物質も含まれているため、
歯に用いるのはとても危険です。
また、ズレて付いてしまうと、
うまく噛めなくなってしまうほか、
歯科医院でもきれいに外せなくなり、
外す際に歯を大幅に削ることになる場合も。
つめもの・かぶせものも
作り直さなくてはいけなくなるため、
時間も費用も
必要以上にかかってしまいます。
◆取れたまま放置するとどうなる?
つめもの・かぶせものには、
「むし歯から歯を守る」という
大事な役割があるため、
外れたまま放置するのも危険です。
治療後の歯は、健康な歯よりも
「弱い部分」が露出してしまいますが、
それを守っているのが、
つめものとかぶせものです。
さらに、
プラークや食べかすが溜まりやすくなり
むし歯のリスクが格段に高くなってしまいます。
◆取れたらどうすればいい?
取れてしまった「つめもの」「かぶせもの」は、
捨てずにご持参いただければ、
再び取り付けられることもあります。
歯に関する異常はご自身で判断せず、
ぜひ私たち歯科医院にご相談ください。
また、つめものやかぶせものは
永遠に使えるものではありません。
どんなに高い精度で製作しても、
時間とともに劣化してしまう可能性があります。
その際に生じた隙間から
新たなむし歯ができてしまうこともあるので、
「治療したから安心」ではなく、
治療した箇所ほど
「しっかりしたケア」を心がけましょう。
しかし、お口の不具合は
ご自身では気づけないことも多いため
普段から定期検診を受け、
つめもの・かぶせものの状態を
しっかりチェックすることも忘れずに!
「何気ない習慣」が「歯並びを悪くする」?
こんにちは。
ホワイトエッセンスゆうなデンタルクリニックです。
日増しに寒さが身にしみる12月。
「師走」ともいわれるように、
年末年始の準備に追われている方が
多い季節でもありますね。
そうした忙しいときには、
ついつい眉間にシワが寄ったり、
貧乏ゆすりをしてしまったり、
人に言われるまで気づかないような
クセや習慣ができている方もいらっしゃいます。
クセや習慣の多くは些細なものですが、
実はそれらが繰り返されることで
歯並びの良し悪しに影響してしまう
ものもあります。
◆「爪を噛む」や「頬杖」は要注意
では実際に、どのようなクセや習慣が
歯並びに悪影響を及ぼすのでしょうか。
たとえば、「爪を噛む」というクセ。
爪を噛むと、前歯に対して、
押したり引っ掛けたりするような
「不自然な力」が加わります。
これによって生じるのが
「出っ歯」や「すきっ歯」、
前歯が噛みあわない「開咬(かいこう)」
といった歯並びです。
同じく「頬杖」も、あごに対して
普段とは違う力が加えられるため、
あごの形や歯並びが歪み、
さらには顎関節症を引き起こしてしまう
恐れがあります。
◆他にも「こんなこと」が悪影響に!?
・「歯ぎしり」や「食いしばり」
・唇を巻き込むように噛む、舐める
・お口ポカン(口呼吸)
・上の前歯に舌を押しつける
特に近年は、
長時間スマートフォンを見る方が多いので、
そのときの姿勢に要注意です。
スマートフォンの使用中は
「猫背」になりやすいため、
頭が身体より前に出やすくなります。
すると、重心のバランスを取ろうとして
下あごが後ろに引っ張られ、
お口がポカンと開きがちになってしまいます。
どれもちょっとしたことですが
あごの形や歯並びに
悪影響を及ぼす可能性があります。
さらに、起きているときの習慣だけでなく
寝ているときの状態もお口に影響します。
たとえば、
「横向き」や「うつ伏せ」で寝てしまうと、
並んだ歯に対して押しつぶす力が働くので
こちらも注意が必要です。
◆自分で直せないクセは相談しよう
今回ご紹介したような
クセや習慣に心当たりがある方は、
できるだけ「それらを行わない」または、
「直す工夫」をしていくことが大切です。
たとえば、周囲の人に
「○○をしていたら教えて」と、
お願いするのも方法のひとつです。
また、机やパソコンといった
目のつくところに
「○○をしない」というメモを貼るなど、
自分だけにわかる目印を作るのも
おすすめです。
しかし、なかには
自分では改善することが難しい
クセや習慣も存在します。
対処法はさまざまですので、
今回ご紹介したようなお口に悪影響のある
クセや習慣にお悩みの際は、
ご自身だけで解決しようとせずに、
迷わず歯科医院にご相談ください。
散歩中に出会った素敵なパン屋さん
こんにちは。
ホワイトエッセンスゆうなデンタルクリニックです。
11月29日は何の日でしょう?
答えは『いい肉の日』です。
皆さんも美味しいお肉を
召し上がってみてはいかがでしょうか。
さて食繋がりということで
休日の散歩中に西新商店街からふらっと入った脇道で
「ロヂウラベーカリー」という
おしゃれなパン屋さんを見つけました。
九州産の小麦を使いながらも、
パンの生地によって小麦を使い分けたり、
パン以外の食材も選びぬかれた
パンへのこだわりを持った素敵なお店でした。
今まで知らなかったお店との
出会いも散歩の醍醐味の一つですよね。
美味しいパンをはじめ、食事を楽しむためには
お口の健康がとても重要です。
お口に関して何かお困り事があれば、
いつでも当院までご相談くださいませ。
【医院からのお知らせ】
休診日:月曜・木曜・祝日
※年末年始のお知らせ(12月30日~1月5日)
あなたはいくつ当てはまる?むし歯を作る4要素
こんにちは。
ホワイトエッセンスゆうなデンタルクリニックです。
11月は子どもの着物姿が微笑ましい
七五三がありますね。
七五三に食べる千歳飴は、
「長寿を連想させる縁起物」として知られています。
飴は引っ張るとどこまでも伸ばせることから、
「細く長く、いつまでも健康で長生きしてほしい」
という、子どもへの願いが込められているそうです。
飴といえば、皆さんは
「ちょっとだけなら」「口寂しいから」と
キャンディやキャラメルなどを
間食の代わりに食べることはありますか?
もし心当たりがある場合は、
通常よりも「むし歯リスクが高い状態」
ですので、要注意です!
◆ひとつでも当てはまったら要注意!
「甘いものばかり食べているとむし歯になりやすい」
という話を聞いたことがあるかもしれませんが、
実際にむし歯が発症するのは、
(1)細菌
(2)糖分
(3)歯質
(4)時間
これら4つの要因が揃ったとき。
つまり、
甘いもの(糖分)を控えるだけでは
むし歯予防としては不十分なのです。
より確実に予防効果を高めるためには、
4つの要因すべてを意識することが、
とても重要になってきます。
◆要因1.細菌
プラークは細菌の塊です!
私たちのお口の中には、
さまざまな種類の細菌が存在しています。
それらの菌の中には
むし歯の原因になるものも含まれており、
もっとも有名なのが
『ミュータンス菌』という細菌です。
よく『むし歯菌』と言われるのもこの細菌で、
「お口に残った食べかす」などに入り込んで増殖します。
このときに出す
「ネバネバとした物質」が歯に付着してプラーク(歯垢)になります。
そう、プラークとは単なる食べかすではなく『細菌の塊』なのです。
ミュータンス菌を減らすために大切なこと。
それは、お口の中を清潔に保つことです。
丁寧なブラッシングでプラークを除去し、
ミュータンス菌が増えないようにしましょう!
◆要因2.糖分
むし歯菌も甘いものが大好き!
ミュータンス菌は増殖する際、『糖分』を餌に増殖します。
実はこのとき、ミュータンス菌は『酸』を作って吐き出しますが、
この酸によって歯の表面が溶かされてしまう状態がむし歯なのです。
疲れているときや、お菓子が大好きな方は
ついつい甘いものを食べてしまいがちですが、砂糖が多く含まれる
「キャンディ」や「ケーキ」はむし歯になりやすいため要注意です。
おやつには、砂糖が使われていない
「おせんべい」や「クラッカー」といった、
糖分が少なく、お口の中に
残りにくいものがおすすめです。
◆要因3.歯質
子どもの歯を強い歯に!
「むし歯になりやすいかどうか」は
人によって異なります。
「磨かなくてもむし歯になりにくい人」や、
反対に「丁寧にケアしているのにむし歯になる人」。
この違いが生まれる要因のひとつが『歯質』です。
歯質は「遺伝によるもの」や、
「お母さんのお腹の中にいたときの栄養状態」
が関係している、といわれています。
しかし、
「カルシウム」や「ビタミン」などの栄養を
乳幼児期からバランスよく摂ることで、
将来作られる永久歯の歯質を強くすることができます。
◆要因4.時間
『間食』は『むし歯のもと』!
歯は食事のたびに、むし歯菌によって溶かされる
『脱灰(だっかい)』という現象と、だ液によって修復される
『再石灰化(さいせっかいか)』という現象を繰り返しています。
ところが、
食後の歯みがきが不十分だったり、
間食が増えたりすると、
「むし歯菌が活発な時間」が長くなります。
すると、いずれ修復が間に合わなくなり、
むし歯になってしまうのです。
食後にしっかりと歯を磨き、
間食を控えることは、歯を守る大切な条件。
特に、「乳歯」や「生えたばかりの永久歯」は
歯質が弱く、むし歯になりやすいので注意深くケアしましょう。
しかし、セルフケアにも限界があり、
どれだけ丁寧に行っていても、
磨き残しやむし歯ができることもあります。
そこで重要なのが
数か月に1度の定期検診です。
定期検診では、
歯みがきでは取れないプラークの除去や
むし歯のチェックを行います。
皆さんの歯を守っていくためにも、
定期的なご来院をお待ちしております。